東京スーベニイル手帖/沼田元氣
開いた瞬間ドキドキした。
沼田元氣さんの写真。
なんだろうこの空気感。
細部の細部までこだわって作られている。
カバーの中が見える丸い窓も、ページの角の丸いところも、中表紙も、
書ききれないほど後になってからも気づくかわいい細工。
出版された頃にリアルタイムで手にとってみたかったな。
まえがきにはこう書かれている。
「この本は、これらのおみやげを、誰にあげたら喜んでもらえるか、
又、自分では買わないだろうけど、もらったらきっと嬉しいだろうとか、
おみやげとおみやげゴコロを通して、思い浮かぶ人やことを、
楽しんでいたゞければ幸いです。」
それはきっと楽しい。そうしよう。
あとがきで印象に残ったのは
「おみやげはその物自体の価値ではなく、
贈った人の価値観や気持ちがあらわれているもの」
「「おみやげ」を思うとき、何かしら「かわいい」というものと、
深い結びつきがあるのではないかと思う」
「「カワイイ」ものは、世の中の欲望や価値観を超えて、
大いに人を喜ばしたり、笑わせたりする力を持っています」
という言葉。
気になるおみやげもたくさん。
・錦華糖/西むら・喜久屋
・かりんとう/たちばな・小桜
・うさぎまんじゅう/うさぎや
・ハト形せんべい/元祖木村屋人形焼本舗
・言門団子/言門団子
・クッキー詰め合わせ/ローザー洋菓子店
・ロシアンチョコレット/ローザー洋菓子店
・プチフール/オーボンヴェータン
・ワンピース/マッセメンシュ
・コスメ/ポール&ジョー
・雪の中の三人男/エーリッヒケストナー
誰に贈ろうかな。